【子宮内膜症治療記録⑧】入院2日目( 腹腔鏡手術 当日の体験談)

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ついにやってきました、 腹腔鏡手術 当日。
子宮内膜症で腹腔鏡手術を受けるアラサー女子が入院生活の様子を赤裸々に語っていきます。

手術・入院期間は1日のスケジュール時系列に沿って記録していきます!
入院期間は2022年1月15日から1月19日(4泊5日)

さらっと私の状況をおさらい。

  • 1993年生まれの29歳
  • 独身(子なし、妊娠・出産経験なし)
  • 生理痛と肌荒れがひどいため、2022年12月ピルをもらいに産婦人科へ。その際に、右卵巣が大きく腫れているのをエコーで発見
  • 後日大きな病院で精密検査する
  • 子宮内膜症が卵巣に転移した「卵巣嚢腫(チョコレート嚢胞)」と診断
  • 嚢胞の直径は7.5cm
  • 全身麻酔あり
  • 硬膜外麻酔なし
  • 2023年1月に手術が決まる

診断やこれまでの治療の様子については、【子宮内膜症治療記録】と題してまとめています。
入院や手術の様子についてもコツコツ記録中。
これまでの記事をチェック↓↓↓

【子宮内膜症治療記録】
①体調不良と産婦人科受診のキッカケ
②産婦人科受診編
③術前検査編(初めてのMRI検査)
④入院アイテム、心と体の準備編
⑤手術前説明編( 腹腔鏡手術 )
⑥締め付けレスの快適ショーツ作成編

入院生活の様子はこちら↓↓↓

⑦入院1日目( 腹腔鏡手術 の準備)
⑧入院2日目( 腹腔鏡手術 当日)
⑨入院3日目( 腹腔鏡手術 翌日)
⑩入院4日目( 腹腔鏡手術 2日後)
⑪入院5日目( 腹腔鏡手術 3日後)

退院後の記事はこちら↓↓↓

保存版!入院アイテムリスト
術後の痛み徹底レビュー!

腹腔鏡手術当日の体験談

persons wearing a teal laboratory gown 腹腔鏡手術

6:00 起床

看護師さんが電気のスイッチをオンにして、一気に病室の照明が明るくなる。

人生で初めて、病院で迎える朝。
いよいよ手術当日を迎えてしまった…

ドキドキだったわりに案外しっかり眠れたおかげか、妙に冷静な朝。目は覚めたけど何をすればいいのかさっぱりわからない。

とりあえず術後は全然動けないはずなので、ベッド周りの手の届く位置に必要なものをレイアウトしておく。あとはペットボトルの水やお茶を一度開けて、弱い力でも開けられるようにしておく

(これ結構重要!)

7:00 浣腸

噂には聞いていたが、ついに浣腸の時間がやってきてしまった。

きっと良いことなのだろうけど、今回の子宮内膜症治療を通して、看護師さんやお医者さんに下半身を見せることに慣れてしまった自分がいる。きっと、良いことなのだろう。

体調はいかがですか?
これから浣腸しますからね〜


・・・・

はい!入りましたよー!

最低でも5〜10分は我慢してね〜!

きぇぇぇぇ!
5分なんて無理です〜!
(速攻トイレへ猛ダッシュ)

(お食事中の方、スミマセン)

浣腸との戦いは1分も経たずに幕を下ろしました。
この浣腸以降は、お水やお茶も一切摂取NGした。

全身麻酔をかけた時に、胃に水や食べ物が入っていると吐き戻してしまう可能性があるので絶飲絶食するとのこと。

8:30 手術着に着替える

腹腔鏡手術 手術着の様子
何故か横向きになってしまった手術着の写真

いよいよか、、、と思いながら、手術着に着替えてみる。さすがにこのくらい直前になるとドキドキするものだ。冷静ではいられない。

水色の手術着に、紙パンツ。よくよく考えればすごい服装だけど、そんなことに意識を向けている余裕もない。

1時間後には自分のお腹に穴が空いているのだろうか、などと無駄なことを考えてしまう。

アイさーん、
手術室いきますよー、
ついてきてくださーい!

8:50 手術室へ

ドラマの見過ぎで、ストレッチャーで運ばれるのかと思っていたので手術室まで徒歩ということにまずびっくり。(入院初心者感丸出しなのである)

看護師さんと手術室へ向かう途中、談話室に来ていた母と一瞬だけ会うことができた。

行ってきます、、、
頑張ってきます、、、

母と固い握手を交わし、看護師さんと2人で歩いて手術室へ。

私は朝イチの手術だったので、点滴のルート取りなどはぜーんぶ手術室で行う。手術室に着くと、名前や生年月日などを口頭でお話しして本人確認。

そしてついに、水色のもこもこした帽子(手術帽?)をかぶって自分で手術台に登る。なんかもう全身水色でドラえもんみたいだ。

9:00 腹腔鏡手術開始

ただただ手術台に寝そべる私に、執刀医の先生や看護師さん、麻酔科医の先生が次々に自己紹介をしてくれる。

こんにちは、麻酔科医の◯◯です!

こんにちは、執刀医の◯◯です!

こんにちは、オペ担当看護師の◯◯です!

心電図やパルスオキシメーターをつけたり、手足を手術台に固定したり、足に血栓防止のフットポンプをつけたり慌ただしい手術の準備が始まった。点滴ルートはベテラン麻酔科医さんが流れるようなスピードで取ってくれた。

いろんな機械を次々に装着されて、だんだんと身動きが取れなくなってくる

あぁいよいよだ。あぁ怖い。

内心ドキドキバクバクなのを隠そうと平然を装い頑張っていたものの、心電図をつけた瞬間に心拍数が明らかとなる。自分の心拍が、手術室内に「ピッピッピッとビートをきざんでいるではありませんか。

その場に響き渡るビートがエミネム並みに速いのなんの。手術室では、せめて心が落ち着くようなヒーリング音楽を流していてほしかったけど、自作エミネムになるとは。


ピピピピピピピピッ!!!汗

そしてついに、酸素マスクで口を塞がれてしまう。

こんな状況で息できるかよ…
酸素マスク苦しい…
もう怖さが限界だ、逃げたい…

ピピピピピピピピピピピピ!!泣

酸素マスク息しづらくてちょっと怖いと思うけど、ゆ〜っくり息を吸ってみてね〜

これから眠くなる薬を点滴から入れていくよ〜
ちょっと点滴ささってるあたりが染みるかも〜

痛いよね〜、ごめんね〜
がんばってくれてありがとね〜

もうすぐ眠れるからね〜

うぅ…泣けるぜ…
麻酔科医の先生…
やさs……


ここから先の記憶なし(笑)

12:15 腹腔鏡手術終了

アイさーん!
手術終わりましたよー!
声聞こえたら右手あげてくださーい

ぼんやりした意識のなか目を開けると、手術に携わってくれた医療スタッフさん達が私の顔をのぞいている。

あぁ…そうだ…
手術おわったのか、、、、

ん…?本当に終わった?
いくらなんでも一瞬すぎん!?

本当に、瞬きした瞬間に終わっているこの感じ。まさに時空を超えてワープしているような感覚

そして、右手を上げてみようと試みる。その際に、なんとな〜く身体をモゾモゾ動かそうとしてみたが、身体のあらゆるところからたくさんの管が出ていることに気づく。

お〜。

ちょっとちょっと。

なんなら口からも管が出てるじゃないの。

は〜い、OK〜。
自分で呼吸できたね〜。
んじゃ喉の管取りますね〜。

ズボッ!!

オエエッ!!

容赦なく喉からチューブが抜かれる。当然オエッてなったけど、それすらも幻だったのではと思うくらいぼんやりした記憶。

またすぐに意識を失う。

12:30 一瞬母親と会って病室へ

アイさーん!
お母さんいますよー!

またまた看護師さんに呼ばれて起こされる。
目を開けると母が立っている。

思うように動かない手で親指を立ててグットマークを作り、ひたすら母に「とりあえず私は大丈夫だ」ということと、「喉がとにかくカラカラで喋れない」ということを伝えた(つもりだった)。

あとから母に聞いたら、何喋ってるか全然わかんなかったよ〜と言われた。

麻酔って不思議(笑)

12:40 病室に戻る

意識があるのかないのかわからない、ぼんやり曖昧な状態で病室に戻る。とりあえず頭だけを必死に持ち上げて、冷静にベット周りを見渡すと自分から本当にたくさんの管がでている

あまりに貴重な経験だったので、イラストまで描いてみた。

腹腔鏡手術後 管だらけの様子
術後の図(毛布は上からかかってます)

自分の体に今までつけたことのないアイテムばかりで混乱する。尿道カテーテルに関しては、アスパラガスくらいの太さがあるように見える、一体どうなっているんだ私の下半身。

えぇ、全然動けないじゃん。
寝返りも打てないじゃん。
明日の朝までこの状態なの…

その後は、意識が朦朧としたり、ハッキリしたりを繰り返していたけど意外にもスマホをいじったりする余裕はあった。速攻でみんなに最低限の報告をする。

13:00 鎮痛剤を打ってもらう

術後の全身全霊セルフィーです(笑)

麻酔が覚めてくるのと同時にお腹が痛くなってきたので、鎮痛剤を点滴してもらう。

とりあえず目を閉じて寝ようと頑張ってみるけど、熱っぽさもあるし、お腹すごく痛いし、なによりちょっと動くだけで身体中から伸びている管がサワサワ揺れるので気になって仕方がない。

ちなみにこのとき熱は38.5℃くらい。熱っぽくてボーッとしてるのが、写真で伝わるかな?

お腹の痛みは、めちゃくちゃひどい筋肉痛って感じ。ピンポイントに傷口がピキピキ痛いというよりは、下腹部全体が筋肉痛レベルMAXになったようなボワっとした痛み

16:00 酸素マスクが外れる

看護師さんいわく、今日外すことができるのは酸素マスクだけらしい。きょうはこの管だらけのまま夜を越すのかと気が遠くなる。それでも酸素マスクを外してもらえたので、すこし開放感。


ここでひとつ思ったのだけど、術後の孤独ってところに関しては、本当に相部屋にして良かったと思う。

6人部屋だから、夜間も絶えず看護師さんが出入りするから安心だし、昼間は人と人との会話がずっと聞こえてくるし、これ個室だったらめちゃ孤独なのではないか…と思いながら天井を見つめ続けました。。

18:00 同室のみんなのごはんのにおい

寝る前の様子

絶飲絶食管だらけの私には、キツすぎるごはんのにおい。さっきの発言とは打って変わって、これは相部屋の良くない点と言える。

とりあえず空腹を紛らわすために、NETFLIXとYouTubeを見まくってやるぞ〜!ということで、看護師さんにお願いしてAirPodsを取ってもらい、鑑賞タイムの始まり。

あ!そういえば。

言い忘れていたけど、術後病室に戻ってきてからは、1時間おきくらいに看護師さんが来てくれて、体温を測ってくれる。

その際に「なにか取りたいものはないか」「寒くないか」「体勢を変えたくないか」などなど動けない自分を助けてくれる。

看護師さんありがとう…。
本当に尊敬します。

21:30 消灯

そんなこんなで今日も消灯時間がやってきた。

身動きが取れないので、できるだけすぐ眠れるように、眠剤と鎮痛剤を同時に点滴してもらった。スマホ片手にAirPodsをつけて、不安が紛れるように東海オンエアの動画を見ながら、あっという間に寝落ち。

腹腔鏡手術・入院2日目(手術当日)のまとめ

前回に引き続き、私なりにですが手術当日のまとめを箇条書きで。

  • 朝7時に浣腸あり
  • 浣腸以降は完全に絶飲絶食
  • 手術室に向かう前に立ち合い家族と一瞬会えた
  • 全身麻酔は瞬間ワープ
  • 手術直後も立ち合い家族と一瞬会えた
  • 呼吸器のチューブは手術直後に外れた
  • 酸素マスクは手術4時間後くらいに外れた
  • 鎮痛剤や眠剤は看護師さんに頼んで点滴してもらう
  • Airpodsが本当に大活躍
  • ベッドの上で完全安静
  • 動けない
  • とにかく動けない
  • 寝ても覚めても動けない

次回も入院生活の様子をお届けしますのでお楽しみに!

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1993年生まれのこじらせアラサー女子。 2022年12月に婦人科系疾患【子宮内膜症・卵巣嚢胞】と診断されたことがキッカケで治療記録のブログを始める。 元国際線CA / 現職は商品開発部 / 上級睡眠健康指導士 / 英語科教員免許あり